先日、近所のスーパーの駐車場で、ちょっと忘れられない出来事に出会いました。
なんと、停まっていた車のボンネットの中に、小さな子猫が入り込んでしまっていたのです。
その場に居合わせた人たちと力を合わせて助け出そうとした時間と、帰り際にかけてもらった温かいひと言。
そして「もし自分の車だったら、どうすればいいんだろう?」と思って、家に帰ってから調べた対処法。
今まさに同じ状況で困っている方の役にも立てたらと思い、体験談としてまとめてみました。

スーパーの駐車場で出会った、思いがけない出来事
その日、いつものように大型スーパーに行き、駐車場に車を停めました。
すぐ近くに、ボンネットを開けたまま、4人ほどの人が集まっている車があったんです。
「なんだろう?」と思って車を降りると、どこからか「ニャーニャー」という小さな鳴き声。
声をたどってみると、なんと、その車のボンネットの奥から聞こえてきます。
前のタイヤのあたりから入り込んでしまった子猫が、奥のほうにもぐり込んで出てこられなくなっている様子でした。
集まっていた4人は、ご家族でもなんでもなく、車の持ち主の女性(60代くらいの方)と、たまたま通りかかった人たちだったんです。
近くを通りかかった女性が猫の鳴き声に気づいて、持ち主の方に教えてあげたことから、この騒ぎが始まったのだそう。
知らない人同士なのに、みんなで一生けんめい何とかしようとしている――その光景に、思わず私も足を止めていました。
居合わせた人たちと、子猫の救出大作戦
そこからは、まさに「みんなで知恵を出し合う」時間でした。
ひとりの若い男性が、スマホで猫の鳴き声を流してくれます。
すると、ボンネットの奥の子猫が「ニャーニャー」と、さっきより大きな声で鳴き返すんです。
ちょっと不安そうな、心細い声でした。
そこへ、小さな男の子を連れたママさんが駆け寄ってきました。
少し前から一緒に見守ってくれていたそうで、なんとスーパーで子猫用のごはんを買ってきてくれたんです。
猫を飼った経験があるそうで、扱いにも慣れていらっしゃいました。
タイヤのそばにそっとごはんを置いて、みんなで少し離れて見守ります。
すると、子猫がそろそろと出てきて、ごはんを食べはじめました。
「やった!」と思ったのも束の間、人が近づくとまたボンネットの奥へ。
これを何度も繰り返して、なかなか思うようにはいきません。
車を軽く揺らしてみたり、音を立ててみたり。
それでも子猫は怖がって、中でじっとしたまま動こうとしませんでした。
そこへまた別の男性が通りかかり、状況を伝えると、こんな提案をしてくれました。
「エンジンをかけても、すぐに熱くなるわけではないから、最終手段としてかけてみては?」
車は走らせず、その場で持ち主の女性がそっとエンジンをかけてみることに。
すると――あんなに出てこなかった子猫が、ぴょんと飛び出して、車の後ろの茂みへ逃げていったのです。
「よかった〜!」と、みんなで顔を見合わせて喜びました。
※ あとで詳しく書きますが、この「エンジンをかける方法」は本来おすすめできるやり方ではありません。このときはたまたまうまくいきましたが、危険もある方法なので、ぜひ後半の対処法もあわせて読んでくださいね。
ただ、茂みの向こうは車通りの多い道路。
飛び出してしまったら危ないので、今度はみんなで茂みの中の子猫を探しました。
スマホで猫の鳴き声を流すと、茂みの奥から「ニャー」と返事はあるものの、怖がってなかなか出てきてくれません。

私はここでタイムリミット…でも
実はこの間、私はずっと時計が気になっていました。
買い物をして、娘の習い事のお迎えに行くには、もうぎりぎりの時間だったんです。
車の持ち主の女性に「申し訳ないのですが、そろそろ行かなければ…」と伝えると、
「ありがとう〜! 一緒にいてくれて心強かったよ〜」
と、にっこり笑って見送ってくださいました。
ほかの方たちも「お疲れさまでした」と笑顔で送り出してくれて。
最後まで見届けられなかった申し訳なさと、優しい言葉をかけてもらえた嬉しさで、胸がいっぱいになりました。
知らない人同士が、ひとつの小さな命のために自然と力を合わせる。
そんな光景に立ち会えただけで、なんだか心がぽかぽかする出来事でした。

なぜ猫は車のボンネット(エンジンルーム)に入るの?
家に帰ってから調べてみて、初めて知ったのですが、こうした「車のボンネットに猫が入ってしまう」トラブルは、実はめずらしくないのだそうです。
JAF(日本自動車連盟)によると、猫がエンジンルームに入り込むのは、その場所が 暖かくて、狭くて、暗くて、雨風をしのげる から。
しかも駐車場は人の行き来が少ないので、警戒心の強い猫にとっては「安心できる場所」の条件がそろっているのだそうです。
そして意外だったのが、こうしたトラブルは寒い冬に多いと思いきや、いちばん多いのは6月だということ。
春に生まれた子猫が活発に動きはじめる時期で、小さな体だからこそ、わずかなすき間にもぐり込んでしまうのだそうです。
私が出会った子猫も、ちょうど今の季節の小さな黒猫でした。

猫がボンネットに入ってしまったときの対処法
もし自分の車で同じことが起きたら、どうすればいいのでしょうか。
JAFの情報をもとに、自分の言葉で整理してみました。
① 「猫バンバン」でやさしく知らせる
「猫バンバン」という言葉を、今回はじめて知りました。
車に乗る前に、ボンネットのあたりを やさしくコンコンと叩いて、中に猫がいないか気づいてもらう方法です。
ここで大事なのは「やさしく」。
強く叩いてしまうと、猫がびっくりして、かえって奥に入り込んで出てこなくなってしまうのだそうです。
叩いたあとは、耳をすませて、鳴き声や気配がないか確認します。
② 気配を感じたら、ボンネットを開けて中を見る
もし猫の声や動く気配を感じたら、ボンネットを開けて中をしっかり確認しましょう。
体の小さな子猫は、思いもよらない狭いすき間にいることもあります。
③ どうしても出てこないときは、無理せずプロへ
ここがいちばん大切なところです。
「猫バンバン」は有効な方法ですが、万能ではありません。
叩いても出てくるかどうかは、その子の性格によるのだそうです。
そして、猫が入っているのに気づかずエンジンをかけて走り出してしまうと、回転する部品(ベルトなど)に巻き込まれて、猫が大ケガをしてしまう危険があります。
だからこそ、いろいろ試しても出てこないときは、自分だけで何とかしようとせず、JAFなどのロードサービスに連絡するのがいちばん安全です。

今回試した方法(と、その注意点)
ちなみに、あの日みんなで試したのは、
- 車を軽く叩いて音を出す
- 車を揺らしてみる
- ごはんでおびき出す
- スマホで猫の鳴き声を聞かせる
どれもネットで紹介されている方法でした。
最終的に出てきてくれたのは「エンジンをかける」方法でしたが、これは前にも書いたとおり、本来はリスクのある方法で、おすすめできるものではありません。
たまたまうまくいっただけ、と考えていただいたほうが安心です。
もし判断に迷ったら、無理をせずプロの力を借りてくださいね。

「心強かった」――見知らぬ人たちの優しさに触れた日
今回の出来事で、いちばん心に残ったのは、子猫が無事だったこと。
そしてもうひとつ、見ず知らずの人たちの優しさ でした。
鳴き声に気づいて教えてあげた女性。
スマホで鳴き声を流してくれた男性。
わざわざごはんを買ってきてくれた親子。
通りすがりに知恵を貸してくれた人。
誰かに頼まれたわけでもないのに、みんなが自然と手を差し伸べていました。
「このあと保護して、団体さんに引き取ってもらえないかな」と話している方もいて。
その場にいた全員が、ただただ小さな命を思っていたのだと思います。
親猫のそばを離れた、まだとても小さな黒猫でした。
もしかしたら、誰かが置いていってしまったのかもしれません。
悲しいことをする人もいるけれど、それ以上に、優しい人がちゃんといる。
そのことに気づかせてもらえた、あたたかい一日でした。

いざという時の「頼れる先」について考えたこと
今回の出来事で、もうひとつ気づいたことがありました。
それは、いざという時にすぐ頼れる先があるかどうか、ということです。
私自身は、車の任意保険にロードサービスが付いているので、これまであまり深く考えたことがありませんでした。
でも今回のようなトラブルって、いつ・どこで起きるか分からないんですよね。
子猫のことも、もしすぐに専門の人を呼べていたら、もっと早く・安全に助けてあげられたのかもしれません。
そんなとき、心強い味方になってくれるのが、JAF(日本自動車連盟)のようなロードサービスです。
JAFがほかと少し違うのは、保険が「車」にかかるのに対して、JAFは「人」にかかること。
たとえば、友人の車やレンタカーに乗っているときでも、会員本人ならサービスを受けられるのだそうです。
しかも、バッテリー上がりやパンク、雪道やぬかるみからの引き上げなど、保険の付帯サービスではカバーしきれないトラブルにも対応してくれます。
全国約47,000か所の優待施設(飲食店やガソリンスタンドなど)で割引が受けられるので、お出かけが多いご家庭なら、それだけで年会費の元が取れることもあるそうですよ。
「うちは保険があるから大丈夫」という方も、一度、ご自分の保険の内容と見くらべてみると安心かもしれません。
▶ JAF(日本自動車連盟)の詳細を見てみる

まとめ:小さな命と、人の優しさに出会えた日
最後まで読んでくださって、ありがとうございました。
今回の出来事をとおして、お伝えしたいことをまとめますね。
- 猫が車のボンネット(エンジンルーム)に入ってしまうトラブルは、めずらしくありません
- とくに 子猫が活発になる6月ごろは要注意
- 対処法は「やさしく猫バンバン → 耳をすます → 気配があればボンネットを開けて確認」
- 出てこないときは無理せず、JAFなどのロードサービスに相談を
- 車に乗る前のひと手間が、小さな命を守ることにつながります
これからの季節、駐車場で車に乗り込む前に、ちょっとだけボンネットに気を配ってみてくださいね。
そして、もし困っている人を見かけたら――あの日の皆さんのように、そっと声をかけられる自分でありたいなと思いました。
📌日々の暮らしの中の小さな出来事は、こちらのカテゴリーでも綴っています。よかったらのぞいてみてくださいね♪
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